院長ごあいさつ
院長あいさつ

  鹿児島市立病院は平成27年5月に新築移転し、5年目を迎えています。この間の当院の歩みについてご紹介したいと思います。


 当院の大きな診療の柱は救急医療、成育医療、がん診療です。それに加え、耳鼻咽喉科や眼科など総合病院としての診療機能の充実も目指しています。


 当院には救命救急センターが設置され、24時間365日救急疾患に対応しています。心肺停止、多発外傷、熱傷、中毒、脳卒中、心筋梗塞、心不全、消化管出血、消化管穿孔、大動脈解離、気胸などの救急疾患に加え、小児救急、産科救急、新生児救急などにも対応できます。救急科医師が初療を担当し、疾患により診療科医師が対応する体制ができています。最近、救急科では人工心肺補助装置(PCPS)を用いた脳蘇生にも取り組んでいます。

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また、当院はドクターヘリ、ドクターカーの基地病院でもあります。平成29年度のドクターヘリの出動件数は1,144件で、全国で2番目に多い数となっています。当初、平日の日勤帯からスタートしたドクターカーも土日祝日を含めた365日の日勤帯に、本年2月からは土日祝日は日勤帯、平日は22時までに拡充を図って来ました。さらに、鹿児島県基幹災害医療拠点病院として、鹿児島県や市の桜島大爆発などを想定した種々の災害訓練にも参加しています。

 

当院は、平成27年5月の新築移転時に、高機能のNICUやMFICUを整備し、周辺に産科や小児病棟を配置し、成育医療センターを設置しました。小児科および小児外科は鹿児島県小児救急拠点病院として二次、三次救急医療や新生児や小児手術を担い、産婦人科、新生児内科は鹿児島県総合周産期母子医療センターとして異常分娩や低出生体重児の診療を担い、鹿児島県の成育医療の中で重要な役割を果たしています。

 

 また、当院は地域がん診療連携拠点病院としてがん診療にも力を入れています。頻度の高い消化器がん、肺がんに加え、子宮がん、乳がん、前立腺がん、さらには頭頸部がん、血液悪性腫瘍など幅広いがん診療に対応できます。外来化学療法の件数も飛躍的に増えて外来・入院あわせて8,000件を超えるようになりました。平成28年および平成29年にそれぞれ導入した、手術支援ロボットダヴィンチによる手術件数やPET―CTの検査件数も増えています。


 新病院開院以来、スーパーICUや総合入院体制加算2の取得、地域医療支援病院やDPC特定病院の指定を目指した取り組みの結果、平成30年度までにすべて到達しました。併せて、医師、看護師、薬剤師をはじめとした医療技術職員の大幅な増員や機器整備による診療レベルの向上や医療連携室の充実などによる患者中心の医療への転換を図り、その結果、病院の機能評価係数IIは平成31年度0.1133となり、特定病院群155病院中28位になりました。鹿児島県の高度急性期・急性期医療を担う中核医療機関としての地位を確立したと考えています。

 

 さらに、鹿児島県の中核医療機関として、初期臨床研修医だけでなく、新専門医制度の中で内科、産婦人科、救急、総合診療医育成の基幹施設になっています。また、鹿児島大学大学院医歯学総合研究科連携講座として12名の大学院生(修士課程3名・博士課程9名)が在学し、研鑽を積んでいます。これらの大学院生の研究をしっかり支援し、この連携講座から博士や修士が誕生する日を楽しみにしています。


 まさに平成から令和に進んだ今、心を新たにして、これからも地域の中核医療機関として、患者や地域医療機関に信頼される病院、職員が誇りに思う満足度の高い病院、時代のニーズに合わせて課題を解決し進化する病院を、職員と共に目指したいと思います。

 

令和元年5月1日

 

鹿児島市立病院長

坪内 博仁

鹿児島市立病院 〒890-8760 鹿児島市上荒田町37番1号
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