院長ごあいさつ
院長あいさつ

 

 鹿児島市立病院は平成27年5月1日新築移転し、多くの皆様方のご支援により、この2年間で診療も軌道に乗ってまいりました。平成27年度には、新病院開院に合わせ乳腺外科、心臓血管外科、消化器外科、神経内科、呼吸器内科など診療科の新設・再編や、医師および医療技術職員を増員し、診療機能の充実を図ってまいりました。とくに当初救急科の医師は極端に少なく、救急診療体制の整備は最も大きな課題でしたが、全国的に救急医が不足しているなか平成29年度は11名体制となりました。救命救急センターではまず救急医が初療を担当し、必要に応じて診療科が支援する体制が整いました。ドクターカーの運行、救急医療の質の向上、救急医の人材育成などを考えるとまだまだ医師が足りない状況で、今後も継続して救急医の確保と人材育成が必要です。

 

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平成28年度には、手術支援ロボットの“ダヴィンチ (da Vinci) ”、胆膵系の診療に欠かせないCアーム型X線TV装置、内視鏡手術のための最新3Dハイビジョン腹腔鏡システムを整備しました。平成29年度はがん診断のためのPET-CT、病原菌の迅速検査のための微生物同定分析装置、および肝硬度測定のための超音波肝硬度測定器を新規に導入します。また、乳がん診断のための乳房撮影システム、結石治療のための体外衝撃波結石破砕装置、血液培養自動分析装置、デジタルX線撮影装置、関節手術のための関節鏡システム、網膜疾患診療のための光干渉断層計(眼底3次元画像解析装置)、耳鼻科手術のための炭酸ガスレーザー装置、救急医療のための経皮的心肺補助装置や高気圧酸素治療装置を更新あるいは増設などします。さらに、昨年度に引き続いて最新の3Dハイビジョン腹腔鏡システムを増設し、消化器や呼吸器の内視鏡システムも最新のものにし、超音波画像診断装置、人工呼吸器、病棟のモニタリングシステムなど基盤的な機器も整備して、医療スタッフの満足度を高める予定です。当院にはすでに優秀なスタッフがそろっており、今年度医療機器の整備を進めることで、高度急性期・急性期病院としての救急医療、周産期母子医療、小児医療、がん診療などの医療提供体制を整えます。

 

新病院になって取り組んだ課題のうち、スーパーICUおよび総合入院体制加算3は平成28年度に取得しました。平成28年度には初診時選定療養費制度も導入し、紹介率や逆紹介率も向上して地域医療支援病院の基準も満たすようになって来ました。DPCの機能係数Ⅱも向上し、平成29年度はⅢ群1,446病院中47位になり、平成30年度には現在140病院あるⅡ群病院になることを目指しています。当院のような中核的医療機関としてはこれらの取り組みが遅きに失した感はありますが、ここ数年で達成できた、あるいは達成のめどがついたことは、当院の医療の質が向上したことを物語っており、職員の意識改革と連帯が進んだ結果だと思っています。

 

平成28年度には、公表された地域医療構想に基づいて鹿児島市立病院の将来構想について議論し、新公立病院改革プランの策定および病院事業経営計画の見直しも行いました。今後とも、レベルの高い医療を提供し、鹿児島市立病院に求められる役割を果たしながら、経営計画に設定された目標の達成に努め、鹿児島市民や県民の皆様の信頼に応えられる病院を目指したいと思っています。

 

 

 

平成29年5月

病院長 坪内博仁 

鹿児島市立病院 〒892-8580 鹿児島市加治屋町20-17
お問合せは故知らTEL099-224-2101 FAX099-233-3190