脳神経外科
脳神経外科のご紹介
脳神経外科

脳神経外科とは脳、脊髄、末梢神経などの神経系全般の疾患で主に手術治療の対象となる疾患を取り扱う診療科です。具体的には脳卒中、頭部外傷、脳腫瘍、先天奇形、機能的疾患(三叉神経痛、顔面麻痺など)、炎症性疾患、脊髄・脊椎疾患、一部の認知症などの疾患を治療します。

 

当院は、脳卒中センター(SCU;ストロークケアユニット)、救命救急センター(救急病棟、特定集中治療室)を有しており、脳神経外科医、および脳血管内治療医が24時間365日体制で待機しており、すべての超急性期脳卒中、重症頭部外傷などの救命救急疾患に迅速に対応しています。平成23年12月からドクターヘリが、平成26年10月からはドクターカーの運航が始まり、鹿児島市内および県内全域よりから重症の患者さんを積極的に受け入れています。脳卒中に関しては以前から積極的に急性期治療を行っていますが、平成19年に脳卒中集中治療室(SCU;ストロークケアユニット)を開設し、平成20年からは脳卒中センターを標榜して超急性期治療を行い、さらに機能を充実させています。


手術件数は年間350~450例で、脳動脈瘤、脳腫瘍、脳出血、頭部外傷、三叉神経痛、顔面痙攣などの一般的手術の他に、頭蓋底手術、血管内治療、先天性奇形、機能的脳神経外科、脊髄手術などを施行しています。

診療内容
  1. 脳卒中:脳卒中とは脳出血、くも膜下出血、脳梗塞などの突然発生する危険な疾患です。救急車で搬送された患者さんに対して24時間稼動の最新鋭の3 台のCT、2台のMRI、3台の脳血管撮影装置を駆使して超急性期に確実な診断を行い、適切な治療を開始しています。くも膜下出血をきたす破裂脳動脈瘤は年間80~90例と非常に多くの症例を治療しています。動脈瘤に対しては脳血管内治療によるコイル塞栓術、開頭によるクリッピング術、動静脈奇形に対しては、血管塞栓術と開頭摘出術の併用など最先端の治療をおこなっています。また、未破裂脳動脈瘤に対してもステント併用コイル塞栓、小開頭によるクリッピング術など積極治療をおこなっており、良好な成績を収めています。 脳出血に対しては、低侵襲の神経内視鏡を用いた血腫除去術を主におこなっています。脳梗塞に対しては、tPAを用いた血栓溶解療法だけでなく、血栓回収術をいつでも行える体制を整えており、積極的に血管内治療を行っており、治療成績が格段に上昇しています。また、脳梗塞の再発予防として頚部内頚動脈狭窄症に対して血管内治療による頸動脈ステント留置術、内膜動脈剥離術や頭蓋内血管バイパス手術を行っています。
  2. 脳腫瘍:主に髄膜腫、神経鞘腫、下垂体部腫瘍などの良性腫瘍を中心に年間60~70例の治療を行っています。新病院にはハイブリッド手術室を設置し、開頭手術中に脳血管撮影や術中CTの撮影が可能となり、今までよりもさらに高度な診療が可能となりました。また、術中ナビゲーションや術中神経生理検査を駆使し、安全な手術を心がけています。脳腫瘍手術から脊髄手術まで、すべての中枢神経系の外科手術をおこなっていますが、聴神経腫瘍摘出術は全国的にも評価をいただいています。
  3. 脊髄外科:頚椎症性脊髄症頚椎椎間板ヘルニア後縦靭帯骨化症など脊髄、脊椎に原因がある手足のしびれや痛み、腰の痛みや歩行障害について、脊髄神経の圧迫を除去する手術を行います。
  4. 先天奇形、小児脳神経外科:成育医療センターがあることで、先天性水頭症、脊髄髄膜瘤などの小児関連疾患を数多く治療しています。新生児内科、小児科、形成外科との連携により、高度な治療を提供しています。
  5. 頭部外傷:転落や交通外傷などによる重症頭部外傷に対して、24時間体制で緊急手術に対応しています。
  6. 顔面けいれん/三叉神経痛:原因となる圧迫血管を神経から剥離して治療する微小血管減圧術を行い、良好な成績を収めています(3~4cmの小切開)。
  7. その他:治る認知症として知られている正常圧水頭症、髄膜炎、脳膿瘍などの炎症性疾患に対して病態に応じた治療を行っています。
診療実績

● 開頭術 102例 脳腫瘍摘出術、脳動脈瘤クリッピング術、血腫除去術、神経血管減圧術 など

 

● 経蝶形骨洞手術 4例

 

● 穿頭術 105術 慢性硬膜下血腫除去術、脳室ドレナージ術、排膿術 など

 

● 血管内手術 76例 動脈瘤コイル塞栓術、血管形成術(ステント)、血栓回収術 など

 

● 頭症手術 53例 VPシャント、LPシャント、内視鏡手術 など

 

● 頭蓋骨形成術 11例

 

● 脊髄手術 3例

 

● その他 8例

 

 平成28年度は 362 例の実績でした。

専門外来

・小児 (友杉部長)

・脊髄 (森先生)

専門外来 希望の方は、電話予約が必要です。

スタッフ紹介

 

役職 氏名 認定医・専門等資格名

部長

友杉 哲三

・日本脳神経外科学会専門医/指導医
・日本脳神経血管内治療学会専門医
・日本脳卒中学会専門医/評議員
・日本頭痛学会専門医

・日本神経内視鏡学会技術認定医

・医学博士

部長待遇

時村 洋

・日本脳神経外科学会専門医/指導医/代議員
・日本脳卒中学会専門医/代議員

・日本脳卒中の外科学会技術指導医
・日本臨床神経生理学会認定医/代議員

・日本脳腫瘍の外科学会評議員

・日本整容脳神経外科研究会幹事

・Congress of Neurological(米国)会員

・医学博士

科長

山田 正彦

・日本脳神経外科学会専門医/指導医

・日本神経内視鏡学会技術認定医
・医学博士

科長

石井 毅

・日本脳神経外科学会専門医/指導医
・日本脳卒中学会専門医
・医学博士

科長

 

西牟田 洋介

 

・日本脳神経外科学会専門医/指導医
・日本脳神経血管内治療学会専門医

・日本脳卒中学会専門医

科長

森 正如

・日本脳神経外科学会専門医/指導医

・日本脊髄外科学会認定医

・医学博士 

医師

川原 団

・日本脳神経外科学会専門医

医員

樋渡 貴昭

・日本脳神経外科学会専門医

嘱託医

坂元 健一

嘱託医

森岡 洋史

外来診察・担当医師
研修医の先生へ

救命救急センター、脳卒中センターを有する脳神経外科として24時間体制で救急疾患に対応しており、常時入院患者は35~45人で、脳卒中一般、脳腫瘍、頭部外傷だけでなく、小児から脊髄外科まで幅広い研修がおくれます。
2ヶ月の研修期間中に的確に救急患者さんの病態を把握し、補助検査を駆使して正確な診断をつけ、適切な治療方針を決定できることを目標に研修体制を整えています。手術件数は年間350~450例で、救急症例数も多いので、有意義な臨床研修がおくれると思います。

脳神経外科医を志す人も、脳神経外科専門研修プログラムに入っているので習得しやすい環境です。現在多くの臨床研修終了医が脳神経外科専門医となって活躍しています。

鹿児島市立病院 〒892-8580 鹿児島市加治屋町20-17
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