新生児内科のご紹介

早産などにより出生した低出生体重児や呼吸障害や手術などの必要な病的新生児を集中治療しています。

新生児集中治療室(NICU)とは?

 お母さんの子宮内で、胎盤から酸素や栄養物質を供給されて大きくなった赤ちゃんは、生まれた瞬間から、自分の肺で呼吸をしたり、口から栄養を摂取しなければならないため、呼吸障害などさまざまな適応障害をきたし治療を必要とすることがあります。また、予定より早く生まれた低体重の早産児や心臓病などの生まれつきの病気を持った赤ちゃんに対しても治療が必要です。これらの赤ちゃんへの集中治療を行うところが新生児集中治療室であり、一般的にNICUneonatal intensive care unit)と呼ばれます。

全国有数の新生児集中治療室(NICU

 鹿児島市立病院総合周産期母子医療センターの新生児内科病棟は、NICU36床、GCUgrowing care unit44床、合計80床を有しており、全国の公的病院の新生児病棟では日本一の規模です。

 年間約650人の入院を受け入れており、そのうち低出生(1000g未満の超低出生体重児約60 〈生存率約95%〉、10001500gの極低出生体重児役80 〈生存率約98%〉、15002500g200 〈生存率約99%〉)を収容し、年間約250例に対して人工呼吸を行い治療しています。これまでの36年間で、早産児および病気を持った赤ちゃん約26千人の治療を行ってきました。

 鹿児島県の母子保健に関する成績は、36年前までは新生児死亡率が日本の中で最も高かったのですが、1995(平成7)年度には、新生児死亡率(1000分の12)と全国で最も低い死亡率へと改善され、近年も全国で5位以内の好成績を維持しています

24時間体制の搬送体制とチーム医療

 脳外科、小児外科、眼科、心臓血管外科、形成外科、泌尿器科との連携で年間約120例の新生児外科手術症例の治療を行っています。鹿児島県の早産児および病気を持った赤ちゃんの約80%以上をカバーしています。

 産婦人科との連携により、早産児は、出生前に妊婦の搬送(母体搬送)によってほとんどが当院へ搬送されていますが、母体搬送できなかった新生児症例の搬送のために、新生児専用高規格救急車(こうのとり号)、ドクターヘリ、県の防災ヘリ、自衛隊ヘリ、新幹線も利用して、赤ちゃんの障害なき生存をめざしています。これらは24時間体制(同乗/医師2人、看護師1人)で運用され、年間役120回出動しています。

赤ちゃんに対する高度先進医療 

 主な治療対象となる疾患は、低出生体重児、呼吸窮迫症候群(RDS)、胎便吸引症候群、低酸素虚血性脳症(HIE)、胎児循環遺残症(PFC)、肺低形成症、高ビリルビン血症、種々の周産期感染症、種々の先天性心疾患、染色体異常、種々の先天奇形などです。

 治療は、最新の人工呼吸器および呼吸循環監視装置による呼吸循環管理、模型人工肺を用いた体外循環による呼吸循環補助(ECMO)、血液浄化療法(CHDF、エンドトキシン除去療法など)、気管支ファイバースコープによる内視鏡検査、低酸素性虚血性脳症に対する脳低温療法などの高度先端医療も積極的に行っています。
赤ちゃんにやさしいケア 

 これまでの新生児医療は、赤ちゃんの命を助けるのに精一杯で、その治療技術の進歩ばかりが注目されていました。しかしながら、最近になってその養育環境や家族への配慮の重要性が叫ばれるようになってきています。

 そこで、母乳を大切にした栄養管理、最新の保育器と空調による温度管理、NICUにダウンライトを配置して暗くし、モニター音をなるべく小さくして、赤ちゃんに光や音のストレスを与えない環境を構築しています。また、昼から朝までの両親面会延長を行っています。21世紀になり、この世紀を支えていく子どもたちを救命していくNICUは、さらなる高度医療技術の進歩と養育環境や家族への配慮を考えるやさしさの両輪で進んでいくものと考えられます。

 

扱う主な疾患・治療

低出生体重児、呼吸障害、染色体異常、奇形、新生児外科症例(脳外科疾患、動脈管閉鎖術を含む)、黄疸、感染症などであり、保育器による体温管理、人工呼吸器、呼吸循環監視モニターによる呼吸循環管理、膜型人工肺を用いた呼吸循環補助(ECMO)、血液浄化療法、低酸素性虚血性脳症に対する脳低温療法などを行っています。

専門外来

 ・新生児センターを退院したお子さんのフォローアップ外来

 ・遺伝相談外来


診療実績

年間約700名の低出生体重児 [ 1,000g未満の超低出生体重児約60名(生存率約90%)、1,000 - 1,500gの極低出生体重児約80名(生存率約95%)、1,500 - 2,500g200名(生存率約99%) ] や病的新生児を収容し、年間約200例の人工換気症例を治療しています。
また、脳外科、小児外科、眼科、循環器外科、形成外科、泌尿器科との連携で約120例の新生児外科手術症例の治療を行っています。
鹿児島県の低出生体重児・異常新生児の約80%以上をカバーしています。

 


学会認定施設など

・日本周産期新生児医学会
・新生児専門医基幹研修施設


スタッフ紹介
役職 氏名 認定医・専門等資格名

部長

茨 聡

新生児専門医制度指導医
・鹿児島大学医学部臨床教授 客員教授
・産婦人科専門医
・外国人医師臨床修練指導医

・臨床研修指導医
・日本周産期新生児医学会 新生児蘇生法委員会 副委員長
・新生児蘇生法インストラクター
・日本産婦人科医会 母子保健委員会 委員長
・日本新生児成育医学会 理事

科長

前出 喜信

・産婦人科専門医

・新生児蘇生法インストラクター

・周産期・新生児専門医 

科長

石原 千詠

・日本小児科学会専門医
・日本アレルギー学会専門医
・新生児蘇生法インストラクター

・周産期・新生児専門医

医長

武藤 充

小児外科専門医

・外科専門医 

医師

内藤 喜樹

・産婦人科専門医

・新生児蘇生法インストラクター

・周産期・新生児専門医

医師

山本 剛士

・小児科専門医

・新生児蘇生法インストラクター

医師

平川 英司

・産婦人科専門医
・新生児蘇生法インストラクター

・周産期・新生児専門医

医師

山本 将功

・産婦人科専門医

・新生児蘇生法インストラクター 

医員

早坂 格

・小児科専門医

・新生児蘇生法インストラクター

医員

大橋 宏史

・小児科専門医

医員

高山 達

・小児科専門医

・新生児蘇生法インストラクター

医員

小町 詩織

・小児科専門医

・新生児蘇生法インストラクター

・周産期・新生児専門医

医員 池田 博美 

・小児科専門医

医員  木部 匡哉

・新生児蘇生法インストラクター

医員 栗本 朋典

・新生児蘇生法インストラクター 

医員  谷口 貴之   

嘱託医

村田 雄二

・産婦人科専門医
・大阪大学医学部名誉教授

嘱託医

佐野 のぞみ

・小児科専門医

 嘱託医

小八重 秀彦

・小児科専門医

 嘱託医

池田 敏郎

・産婦人科専門医

・臨床遺伝指導医

嘱託医 桑原 貴子

・産婦人科専門医

・新生児蘇生法インストラクター

 

外来診察・担当医師
研修医の先生へ

当センターのベッド数は80床(新生児集中治療室 NICU 36床、Growing care unitGCU&回復室 32床、発達支援集中治療室:DICU 10床)で全国の公立病院では最大の新生児病棟です。

 

年間約700名の低出生体重児「1,000g未満の超低出生体重児約60名(生存率約90%)」や病的新生児を収容し、年間約250例の人工換気症例、約80例の新生児外科症例(脳外科疾患、動脈管結紮術を含む)の治療を行っています。
低出生体重児の一般的管理をはじめ、高ビリルビン血症、呼吸窮迫症候群(RDS)、胎便吸引症候群、低酸素虚血性脳症(HIE)、胎児循環遺残症(PFC)、種々の先天性心疾患などの診断、治療を経験できます。

また、最新の人工呼吸器および呼吸循環監視装置による呼吸循環管理、膜型人工肺を用いた体外循環による呼吸循環補助(ECMO)、血液浄化療法(CHDF、エンドトキシン除去療法など)、気管支ファイバースコープによる内視鏡検査、低酸素性虚血性脳症に対する脳低温療法などの先端医療も積極的に行っています。

最新の人工呼吸器や保育器、呼吸心拍監視装置を装備した新生児専用ドクターカー(こうのとり号)を運用しており、年間100件の新生児搬送を行い、また、年間40件のドクターヘリ搬送も行っています。
これまでに約330名の研修を受け入れてきています。

 


 

 

搬送依頼の際は当院へご連絡後、入院連絡表(グリーンシート)をFAXしてください。

 

グリーンシート エクセル形式

鹿児島市立病院 〒892-8580 鹿児島市加治屋町20-17
お問合せは故知らTEL099-224-2101 FAX099-233-3190