KAGOSHIMA CITY HOSPITAL 鹿児島市立病院

【脳卒中センター】 KAGOSHIMA CITY HOSPITAL

脳卒中センター

脳卒中センターのご紹介

     

 脳神経外科と脳神経内科が協力し24時間体制で迅速に対応し、超急性期における的確な診断と高度な医療を鹿児島県全域に提供しています。

 脳卒中は、脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血など、突然発症する危険な疾患です。
 鹿児島市立病院脳卒中センターは2008年1月に開設されて以来、24時間365日体制で患者さんを受け入れ、脳卒中担当医が対応してきました。
 これまで鹿児島県の脳卒中診療の草分け的存在として、脳神経外科を中心に診療を行ってきましたが、2019年4月1日より脳血管内治療専門医の資格を持つ脳神経内科医2名が新たに加わり、診療体制が強化されました。現在脳神経外科医7名、脳神経内科医8名、そして日本脳血管内治療専門医4名という県内随一の体制により、脳神経外科と脳神経内科が協力し24時間体制で迅速に対応し、超急性期における的確な診断と高度な医療を鹿児島県全域に提供しています。入院患者さんは脳卒中集中治療室(Stroke Care Unit = SCU)および救急病棟で治療を受けていただいてきましたが、脳卒中診療を更に充実させる目的で、2020年10月よりSCUが6床に増床されました。
 急性期脳卒中には、救急隊からのホットライン要請、ドクターヘリ搬送、ドクターカー搬送により、常に迅速に対応しています。搬送された患者さんに対し、24時間体制で脳卒中専門医、放射線技師、臨床検査技師、薬剤師を配置し、最新鋭CTスキャナー、MRI、脳血管撮影装置等を駆使し、超急性期における確実な診断を行い、適切な治療を行っています。

コアPSC施設認定

 鹿児島市立病院は日本脳卒中学会より、地域の脳卒中診療の中心となるべく「コアPSC施設」として活動するよう委嘱されました。
 2018年12月に脳卒中・循環器病対策法が制定されて以来、我が国の脳卒中診療は急速に集約化が進んでいます。日本脳卒中学会は、先ず「24時間365日脳卒中患者を受け入れ、急性期脳卒中診療担当医師が、患者搬入後可及的速やかに診療(rt-PA静注療法を含む)を開始できる一次脳卒中センター(PSC)」の認定事業を行い、全国で974施設、鹿児島県で23施設が認定されました。更に日本脳卒中学会はこれらの認定施設の中から、機械的血栓回収療法を実施できない施設からの患者を常時受け入れる、PSCの中心となるべき「コア施設」を設定しました。私共鹿児島市立病院は2020年11月1日より、鹿児島県で唯一のコアPSC施設として認定されました。現在、県内随一と言える脳血管内治療専門医4名、実施医2名の体制で診療に当たっていますが、これまで以上に脳卒中の地域医療に一層貢して参ります。

脳卒中連携WEBカンファレンス

 鹿児島市立病院は急性期に特化した診療態勢をとっているため、回復期リハビリテーションのためには、連携して下さる医療機関の協力が非常に重要です。従来個別の転院相談という形をとっていましたが、公的医療機関として多くの連携病院に平等に情報提供を行うことと、速やかな治療移行により少しでも良好な機能回復を図ることを目的として2017年10月1日より脳卒中地域連携カンファレンスを始めました。これは毎週月曜日に連携をして下さる医療機関の担当者にお集まりいただき情報共有をすることにより、スムーズな転院を行おうという連携会議です。これによりカンファレンス開始前と比較し平均2.5日転院が早くなり本格的なリハビリテーションを行うことが出来ました。このように顔の見える良い連携が構築されてきましたが、連携して下さる病院の方々に毎週ご参集いただく負担を軽減するために、将来構想としてオンラインカンファレンスを視野に入れておりました。ところがその矢先、コロナウィルス感染拡大が起こり従来型のカンファレンスは中止せざるを得なくなってしまいました。そこでオンライン会議の準備を急速に進め、2020年7月17日より「地域連携オンラインカンファレンス」を行うに至りました。これまでに8回開催(10月19日現在)し、25名の患者を検討しています。カンファレンスの流れは毎週月曜日朝、脳卒中カンファレンスで転院対象患者の抽出→退院調整専従看護師による準備、病棟への連絡、カンファレンス対象患者リストの作成→参加申請施設へ情報提供(カンファレンス対象患者リスト送信)→ZOOMによるオンラインカンファレンス実施→カンファレンス終了後、連携施設での受け入れ可能な状況の確認→転院調整開始指示後、患者・家族の思いを再度確認し、転院施設との調整開始となります。このカンファレンスは、1)退院支援促進、2)連携施設・スタッフの負担軽減、3)感染予防対策の実現、4)時代に即したICTを活用した連携、などが特徴と考えられます。まだ始まったばかりの脳卒中WEBカンファレンスですが、今後皆様からのご意見を取り入れつつ、更に有用な会議を実践できるよう運営して参ります。

診療実績(2019年1月~12月)

 1年間の脳血管障害入院患者数は556名。脳梗塞・一過性脳虚血発作158名(28.4%)、脳出血137名(24.6%)、クモ膜下出血56名(10.1%)、未破裂脳動脈瘤125名(22.5%)、動脈狭窄・閉塞36名(6.5%)、血管奇形13名(2.3%)、モヤモヤ病(10名(1.8%)、その他21名(3.8%)となっています。中でも超急性期脳梗塞が多く優れた治療成績を挙げています。これには血栓溶解剤であるtPAの投与。そして脳動脈に詰まった血栓をカテーテル治療で再開通させる血栓回収療法がその中心となりますが、当センターにおいては、2019年に鹿児島県最多となる51例の血栓回収術を行いました。また、他施設よりも脳出血、クモ膜下出血が多い特徴もあり開頭を用いた直達手術も常時行っています。特に脳動脈瘤治療は、開頭術、血管内治療術双方で2018年に133例であり、2020年版「手術数でわかるいい病院」(AERA dot.)において九州で第3位でした。

学会認定施設など

・日本脳卒中学会認定研修教育病院
・コアPSC(Primary Stroke Center = 一次脳卒中センター)施設(2020年11月1日~)

スタッフ紹介

役職 氏名 認定医・専門等資格名
脳卒中センター長
副院長
脳神経外科 部長
時村 洋 ・日本脳卒中学会専門医/指導医/代議員
・日本脳卒中の外科学会技術指導医/代議員
・日本脳神経外科学会専門医/指導医/代議員
・日本脳腫瘍の外科学会評議員
・日本臨床神経生理学会専門医(脳波・筋電図・術中脳脊髄モニタリング)/指導医/代議員
・日本整容脳神経外科学会研究会幹事
・Congress of Neurological Surgeons(米国)会員
・医学博士
科長 山田 正彦 ・日本脳神経外科学会専門医/指導医
・日本神経内視鏡学会技術認定医
・医学博士
科長 大吉 達樹 ・日本脳神経外科学会専門医/指導医
・日本脳卒中学会専門医/指導医
・日本神経内視鏡学会技術認定医
・日本小児神経外科学会認定医/評議員
・日本小児神経外科学会認定医委員会委員長
・日本がん治療認定医機構がん治療認定医
・臨床研修指導医
・米国神経科学学会会員
・国際小児神経外科学会会員
・医学博士
科長 西牟田 洋介 ・日本脳卒中学会専門医
・日本脳神経外科学会専門医/指導医
・日本脳神経血管内治療学会専門医/指導医
・医学博士
医長 貞村 祐子

・日本脳神経外科学会専門医
・日本脳神経血管内治療学会専門医

医長 細山 浩史

・日本脳神経外科学会専門医
・日本てんかん学会認定医(臨床専門医)
・日本小児神経外科学会認定医
・医学博士

医員 岩元 博史  
役職 氏名 認定医・専門等資格名
脳神経内科
部長
渡邊 修

・医学博士
・日本神経学会専門医/指導医
 (専門分野)神経内科
・日本内科学会総合内科専門医
 /指導医
・日本頭痛学会専門医/指導医
・日本臨床神経生理学会
 筋電図分野認定医
・日本臨床神経生理学会
 脳波分野認定医

・日本認知症学会専門医/指導医

科長 宮下 史生 ・日本神経学会専門医/指導医
 (専門分野)脳卒中
・日本脳卒中学会専門医/指導医
・日本内科学会総合内科専門医/指導医
・日本脳神経血管内治療学会専門医

科長

牧 美充 ・日本神経学会専門医/
 指導医(専門分野)神経内科
・日本内科学会総合内科専門医/指導医
医師 野村 美和 ・日本神経学会専門医(専門分野)
 神経内科
医師 重畠 裕也 ・日本脳卒中学会専門医
・日本内科学会認定医
・日本脳神経血管内治療学会専門医
医師 德浦 大樹

・日本脳卒中学会専門医
・日本内科学会認定医

医員 石川 文

・日本神経学会会員
・日本内科学会会員

医員 松下 洋平

・日本神経学会会員
・日本内科学会会員

医員 吉元 裕亮

・日本神経学会会員
・日本内科学会会員

研修医の先生へ

脳卒中関連の年間入院数が300例以上で、脳卒中診断・治療に必要な諸設備を有し、緊急手術に対応しています。また、定期的にカンファランス(症例検討、CPC、関連学科のセミナーなど)をおこなっています。