脳卒中センター
脳卒中センターのご紹介

昭和43年開設の頭部外傷救急センターに始まる鹿児島県の救急疾患の草分け的存在である救命救急センターで、脳卒中に関しては脳神経外科を中心に脳卒中診療をおこなってきましたが、平成20年1月に脳卒中センターを新たに開設いたしました。
CT・MR撮影が24時間いつでも可能で、臨床検査技師・薬剤師も常時配置し、いつでも脳卒中専門医による速やかな診断と治療が行える体制を整えました。
脳出血やくも膜下出血に対しては、開頭手術と血管内手術のどちらも常に可能で緊急手術をおこなっています。脳梗塞に対しては、t-PA(血栓溶解剤)治療、血管内治療など緊急に対応しています。
病棟はSCU(脳卒中ケアユニット)を中心に、救急HCU、救急病棟にて急性期治療をおこない、脳血管病棟にて急性期リハビリを継続して行っております。
脳神経外科、リハビリ科、血管内治療科などの専門チームが連携を保ち、高度な医療を速やかにおこなっております。
※ SCUでは毎日回診をしており、週1回はSCUカンファランスをリハビリテーション医、専門看護師、PT、OT、ST、栄養管理士、MSW、NSTをまじえて行っています。
※ 脳卒中センターには常に脳卒中専門医との連絡がつくホットラインがあります。
扱う主な疾患・治療
くも膜下出血、脳出血、脳梗塞などすべての脳卒中疾患が治療対象です。
診療実績
平成23年度の脳卒中入院患者数は、362名。くも膜下出血67名、脳出血118名、脳梗塞162名、一過性脳虚血発作15名でした。くも膜下出血や脳出血の割合が高く、より重症患者を受け入れております。
脳梗塞の病型は、心原性脳塞栓症37%、アテローム性脳血栓症34%、ラクナ梗塞19%と心原性脳塞栓症が増えています。高齢化で慢性心房細動を持っておられる方が増えてきていることと関係していると思われます。またtPA治療は8例におこないました。
また当院では脳血管内治療認定医が2名常勤しており、脳梗塞治療では、CT・MRで迅速に診断をつけ、4.5時間以内ならtPA治療、4.5時間過ぎれば血管内治療を考慮するという体制を整えています。

学会認定施設など
日本脳卒中学会認定研修教育病院に認定されています。
スタッフ紹介
役職 | 氏名 | 認定医・専門等資格名 |
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脳卒中センター長 副院長 脳神経外科 部長 |
時村 洋 | ・日本脳卒中学会専門医/指導医/代議員 ・日本脳卒中の外科学会技術指導医/代議員 ・日本脳神経外科学会専門医/指導医/代議員 ・日本脳腫瘍の外科学会評議員 ・日本臨床神経生理学会専門医(脳波・筋電図・術中脳脊髄モニタリング)/指導医/代議員 ・日本整容脳神経外科学会研究会幹事 ・Congress of Neurological Surgeons(米国)会員 ・医学博士 |
科長 | 山田 正彦 | ・日本脳神経外科学会専門医/指導医 ・日本神経内視鏡学会技術認定医 ・医学博士 |
科長 | 西牟田 洋介 | ・日本脳卒中学会専門医 ・日本脳神経外科学会専門医/指導医 ・日本脳神経血管内治療学会専門医/指導医 ・医学博士 |
医長 | 貞村 祐子 |
・日本脳神経外科学会専門医 |
医長 | 川原 団 | ・日本脳神経外科学会専門医 |
医師 | 細山 浩史 |
・日本脳神経外科学会専門医 |
医師 | 佐藤 雅紀 | ・日本救急医学会救急科専門医 |
役職 | 氏名 | 認定医・専門等資格名 |
脳神経内科 部長 |
渡邊 修 | ・医学博士 ・日本神経学会専門医/指導医 (専門分野)神経内科 ・日本内科学会総合内科専門医 /指導医 ・日本頭痛学会専門医/指導医 ・日本臨床神経生理学会 筋電図分野認定医 ・日本臨床神経生理学会 脳波分野認定医 |
科長 | 宮下 史生 | ・日本神経学会専門医/指導医 (専門分野)脳卒中 ・日本脳卒中学会専門医 ・日本内科学会総合内科専門医 ・日本脳神経血管内治療学会専門医 |
科長 |
牧 美充 | ・日本神経学会専門医/ 指導医(専門分野)神経内科 ・日本内科学会総合内科専門医/指導医 |
医師 | 野村 美和 | ・日本神経学会専門医(専門分野) 神経内科 |
医師 | 重畠 裕也 | ・日本脳卒中学会専門医 ・日本内科学会認定医 ・日本脳神経血管内治療学会専門医 |
医師 | 德浦 大樹 | |
医員 | 中野 文 | |
医員 | 森 拓馬 |
研修医の先生へ
脳卒中関連の年間入院数が300例以上で、脳卒中診断・治療に必要な諸設備を有し、緊急手術に対応しています。また、定期的にカンファランス(症例検討、CPC、関連学科のセミナーなど)をおこなっています。