KAGOSHIMA CITY HOSPITAL 鹿児島市立病院

臨床研修責任者より RECRUIT

臨床研修責任者より

初期臨床研修を迎える皆さまへ

 

 これから初期臨床を始められる皆さまへ、医師として社会へ飛び立つちょっとした不安をいだきつつも、期待に胸踊らせていることと思います。 医師としての研修のスタートを当院にてとお考えの皆さまへ当院のご紹介をさせていただきたいと思います。

 鹿児島市立病院は総床574床であり、厚生労働省診療群分類包括評価(DPC)において、大学病院群に準ずる高度な医療を提供しているとされる特定病院に認定されています。安心安全な質の高い医療を提供できることが当院の基本理念であり、初期臨床研修医から始まる医師の育成も、質の高い医療を提供する一環であると考えています。 当院の初期研修基本理念は「一般基本診療から救急診療まで、 幅広い領域の疾患に対応できる知識と技術を習得し、 全人的医療を通じて社会に貢献できる医師を育成する」であり、 幅広い領域の疾患に対応できるように、 当院は32診療科で各領域の専門医が診療にあたっています。県全域より多彩な疾患を抱えた患者さんが受診されるため、 多くの症例を指導医と共に経験することができると思います。

 初期研修の2年間において、 基本的臨床力を修得できることを目標にするとともに、当院の強みなどを生かした臨床研修プログラムを3つ作成しております。標準プログラムでは、1年次に内科系診療科、外科系診療科、救急科を必修としており、内科系では、循環器内科、消化器内科+腫瘍内科、呼吸器内科+脳神経内科、腎臓内科+血液・膠原病内科+糖尿病・内分泌内科の4グループの中より2グループを選択、外科系では消化器外科、消化器外科+呼吸器外科、消化器外科+心臓血管外科、消化器外科+脳神経外科の4グループより1グループの選択を必修としております。2年次においては地域医療(院外研修)、精神科(院外研修)、小児科、産婦人科が必修となり、画像診断の基礎を学べる放射線科、救急部門として麻酔科またはICUでの研修を必修としております。1・2年次のそれぞれ16週以上の期間を精神科を除く院内全ての診療科での研修に充てることが可能となっております。
 当院は全国でも有数規模のNICUの病床数を有しており、産科、小児科、小児外科とともに成育医療センターとして診療機能を充実させています。これらのセンターにて学べる成育医療プログラムでは、1年次に産婦人科、小児科、新生児内科を必修としております。また1・2年次のそれぞれ8週以上の期間を院外研修含む産婦人科、小児科、小児外科、新生児内科の選択を必修としており、成育医療に特化したものとなっています。
 総合診療プログラムでは、当院が鹿児島県の地域医療の一端を担っていることから、総合内科医の育成を目指したプログラムとなっています。2年次に8週以上の地域医療(院外研修)、総合診療部を必修としており、2年間で内科系診療科である循環器内科、消化器内科+腫瘍内科、呼吸器内科+脳神経内科、腎臓内科+血液・膠原病内科+糖尿病・内分泌内科の4グループ全てを必修としております。
救命救急医療は当院の果たすべき重要な役割であり、14名の救急救命科の医師が勤務しており、年間4928件の救急車、ドクターヘリ、ドクターカーによる救急患者の診療をおこなっています。救急救命科の上級医とともに、救急患者に対応し、ドクターヘリ、ドクターカーでの救急患者診療にも参加可能であり、さらにウォークイン外来では一般診療の一環として、上級医の指導の下に診察、診断までを担当してもらっています。
 がん診療も当院の中心的な診療の領域であり、2020年4月より当院は地域がん拠点病院の高度型に認定されており、ほぼすべての領域でのがん診療、さらにはがん患者の緩和医療にも力をいれています。がん診療の分野においても2年間の研修で初期診断から治療、緩和医療と多くの事を学べると思います。
 当院は症患症例も豊富であり、指導医も多く、救急、成育医療、がん診療など多彩な症例を経験でき充実した研修生活を送られると考えておりますので、是非当院にて医師としての人生をスタートしていただければと思います。