臨床検査技術科

微生物検査部門の紹介
【 細菌検査 】
1日の平均検体件数:約100件
塗抹検査
検査する検体中の病原菌の有無を調べる為に、グラム染色という染色方法を使って染めた後、光学顕微鏡1,000倍にて観察します。(菌の大きさは0.8~3μ)
培養・同定検査 (3日から4日、発育困難な菌は5日~4週間)
検体の中の細菌を増やすために、細菌の好む栄養素と発育し易い環境を整えます。(培養検査)
そこに発育した細菌の名前を細菌の性状検査をして決める。(同定検査)
薬剤感受性検査 (18~24時間培養)
検出された菌に対して、効果のある抗生物質を検査します。
菌の種類によって効く、或いは効かない(耐性)の薬が解ります
その他の検査
【 迅速検査 】
ウイルス検査 | 病原菌検査 |
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インフルエンザウイルス抗原 | A群溶血連鎖球菌 |
RSウイルス抗原 | O-157 迅速検査 |
アデノウイルス抗原 | レジオネラ尿中抗原 |
ノロウイルス抗原 | 肺炎球菌尿中抗原 |
ロタウイルス抗原 | CDトキシン |
ヒトメタニューモウイルス抗原 |
【 遺伝子検査 】
検体の中の菌のDNA或いはRNAを抽出し、増幅して化学反応させて細菌を検出する方法(当検査室ではPCR)を使っての検査で、結核菌の検査に用いています。
結核菌は2週間から2ヶ月の培養時間が必要ですが、この方法では約一日で結果を出せます。
○ 結核菌 (MTB) ○ 非結核性抗酸菌 (MAV、MIN) ○マイコプラズマ肺炎
院内活動への参加
○ ICT(院内感染対策チーム)
・耐性菌の検出状況の迅速報告
・院内での検出菌の状況報告
・薬剤感受性の状況報告 ...etc.
○ 院内ラウンドにも参加
細菌室からの情報提供により活動が開始されることが大きい為に、常に毎日の業務の中で、病原菌に対して注意を払うよう努めています。