歯科・歯科口腔外科
歯科口腔外科のご紹介

※当科では病院の歯科口腔外科という専門性を生かすため、一般歯科医院では難しい疾患の治療(顎骨内の親知らずの抜歯、外傷、重度の炎症、良性・悪性腫瘍など)を中心に行っています。通常の歯科治療である、むし歯治療、根の治療、歯ぐきの治療、かぶせ物や入れ歯の治療、単純な抜歯などは、重症の全身疾患(心疾患、脳血管障害、糖尿病など)を有する方や障がいをお持ちの方など全身管理下で治療を必要とする患者、当院入院中で応急処置の必要な患者に限らせていただきます。したがいまして、当科受診にはかかりつけ歯科などの紹介状と事前の予約が必要です。
※当院は緊急性の高い患者を最優先で診察・処置を行うため,待ち時間が長く生じることがあります。
※担当医が学会や出張などにより不在となることがあります。
※初診について
紹介状と予約が必要です.事前に医療連携室へご連絡いただき予約をお取りください。
初診の外来受付時間は8時30分から11時までです。
初診日は月曜日と木曜日となっております.曜日ごとに初診担当医が決まっています。紹介医が指定されている場合はご確認のうえ、予約ください。
障がい者(児)の全身麻酔下集中治療に関する詳細はお問い合わせください。
受診の際は紹介状とお薬手帳をお持ちください。
※再診について
再診も予約が必要です.平日15時から17時の間に歯科口腔外科外来までご連絡ください。
水曜日と金曜日は終日手術のため外来は休診です.緊急の場合はお電話でご相談ください。
扱う主な疾患・治療
1.歯・顎・口腔疾患
1)埋伏歯:水平埋伏智歯、過剰埋伏歯、等
2)炎症:智歯周囲炎、顎骨骨膜炎、顎骨骨髄炎、歯性上顎洞炎、膿瘍、蜂窩織炎、等
3)外傷:歯牙破折、歯牙脱臼、歯槽骨骨折、顎骨骨折、口腔内外の軟組織裂傷、等
4)嚢胞:顎骨嚢胞、軟組織嚢胞、等
5)口腔粘膜疾患:アフタ性口内炎、扁平苔癬、ドライマウス、歯科金属アレルギー、
味覚障害、舌痛症、等
6)顎・口腔腫瘍:良性腫瘍、悪性腫瘍、歯原性腫瘍、等
7)唾液腺疾患:唾液腺炎、唾石症、粘液嚢胞、腫瘍、等
8)顎関節疾患:顎関節症、顎関節炎、顎関節脱臼、等
2.先天性口腔・顎・顔面疾患
1)口唇裂、口蓋裂、等
2)舌小帯強直症、等
3.一般歯科治療
1)他の歯科医院では治療が困難な患者様
①基礎疾患(心疾患、脳血管障害、糖尿病、腎疾患、出血傾向、等)を有する患者
②障害者
症例によって全身麻酔、静脈内鎮静法、笑気吸入鎮静法等による歯科治療も行っています。
外来には自動血圧心電図観察装置、パルスオキシメーター、笑気吸入鎮静法器材、
ファイバースコープを設置し、他の病院、医院や歯科医院との連携による診療が多いことも特徴です。
2)当院入院中の患者様
緊急的な歯科治療や口腔ケアを行います。
4.睡眠時無呼吸症候群
5.その他
診療実績
【平成28年度実績】
1.外来
外来患者数:9061名(約755名/月)
初診患数数:1927名(約160名/月)
2.入院
入院患者:278名
延入院患者数:2428名
3.手術件数(手術室手術のみ)
181件
(内訳)
先天性疾患 :口唇形成術 2件
口蓋形成術 1件
舌小帯伸展術 2件
埋伏歯抜歯 52件
炎 :骨髄炎 8件
上顎洞炎 3件
外傷 :下顎骨骨折 18件
嚢胞 :顎骨嚢胞 45件
腫瘍 :歯原性腫瘍 2件
良性腫瘍 3件
悪性腫瘍 7件
唾液腺疾患 :腺体摘出 3件
唾石摘出 1件
顎関節疾患 : 1件
その他 :プレート除去 9件
集中歯科治療 25件
スタッフ紹介
氏名 | プロフィール |
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科長 |
認定医・専門等資格
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科長 |
認定医・専門等資格
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医員 |
認定医・専門等資格
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外来看護部 看護師2名 |
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歯科衛生士 4名 |
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外来診察・担当医師
学会認定施設など
日本口腔外科学会認定 研修施設
日本有病者歯科医療学会認定 研修診療施設
研修医の先生へ
当科では2名の口腔外科専門医の指導の下で、豊富な症例(2016年度の年間の初診患者数1927名、入院患者数234人、全身麻酔手術181件)により外傷や炎症のほか奇形、変形、口腔がん、顎骨のう胞、口腔粘膜疾患に至るまで幅広く口腔外科疾患の診断、治療の実際を実践的に研修ができます(半年間で単純抜歯は100本以上、埋伏智歯は30本程度他)。
院内の歯科口腔外科のため、院内紹介により多くの基礎疾患をお持ちの患者さんの口腔内病変診察依頼があり、必然的に全身疾患の研修を受けていただくことになります。
日本口腔外科学会や日本有病者歯科医療学会の 認定研修施設ですので、学会発表も経験してもらい認定医、専門医、指導医の取得も可能になります。