概要・業務紹介
当院は地域の基幹病院・第二種感染症指定医療機関として、すべての人を病院内での感染から守る使命を担います。
感染制御部は、2023年4月に病院全体の感染管理を担う部署として感染対策室から組織変更されました。感染管理を専門とする医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、事務職員が中心となって下記に示すような活動を行っています。感染対策委員会の方針に基づき、専門チーム(感染制御チーム:ICT・抗菌薬適正使用支援チーム:AST)による院内ラウンド、感染症発生状況の確認と感染症発生時の迅速な対応、各種マニュアルの作成や職員教育など、多岐にわたる病院内感染防止対策を実践しています。また、薬剤耐性菌対策として抗菌薬の適正使用の支援を行っています。さらに、地域の医療機関や保健所、医師会と緊密に連携し、情報共有や相談対応を通じて地域全体の感染制御能力向上にも貢献しています。
私たちはこれらの業務を通じ、患者さんが安心して医療を受けられる安全な環境を整え、質の高い医療提供を支えます。
院内感染防止対策に関する取組事項
1.院内感染対策に係る組織体制、業務内容
当院における感染防止に関する意思決定機関として感染対策委員会を設置しています。毎月1回会議を行い感染対策に関する事項を検討します。
また、医科、歯科ともに感染制御チーム(ICT)を設置し、感染防止対策の実務を行います。毎週1回ICTによる院内ラウンドを行い、感染対策の改善点などを各部署にフィードバックしています。病院内での感染症発生状況を継続的に確認し、院内感染発生事例においては分析、評価し、感染対策を実施して行っています。その発生や経過、対策、結果については感染対策委員会に報告しています。
院内感染を防止するための様々なマニュアルの作成や改定、院内感染管理のための職員研修会を毎年2回開催するなど、職員の感染管理に関するレベルの向上につなげています。
2.抗菌薬適正使用のための方策
抗菌薬適性使用支援チーム(AST)を設置し、毎週1回チームカンファレンスを行い血液培養陽性例を中心に検討しています。その結果を担当医にフィードバックすることで、起因菌をターゲットとした狭域抗菌薬への変更、広域抗菌薬の長期使用を回避し、抗菌薬適正使用につなげています。
3.他の医療機関等との連携体制
鹿児島県感染制御ネットワークに参加し、感染対策向上加算連携カンファレンスを開催、鹿児島市保健所との新興感染症対策訓練などを通じて、地域の病院・医療機関、保健所や医師会と連携し、情報共有をしています。また各施設の感染対策に関する相談を受け、問題点を定期的に検討しています。