診療科・部門・センターのご紹介

前立腺癌や膀胱癌、腎臓癌などの尿路性器悪性腫瘍をはじめ、腎不全や血液透析、排尿障害に関わる前立腺肥大症、尿失禁、尿路結石に対する治療・手術など、泌尿器科疾患全般に対応しています。
また腎臓癌、尿管癌、前立腺癌、膀胱癌などに対する腹腔鏡手術を行っています。おなかの中の空間にカメラを入れて行う手術で、患者さんにとってはきずが小さいことから術後の痛みは少なく、術後早期に歩行が可能です。
食事の開始も早く、入院期間も短く、早くから社会復帰ができるようになります。ご高齢の方でも手術後の回復は非常に早い手術です。
平成28年11月から内視鏡下手術支援ロボット「ダヴィンチXi」(こちらの詳しい内容につきましてはこちらをご覧ください) での前立腺癌の手術も始まりました。
腹腔鏡下での手術より3D高解像度画像であり、より鮮明な画像が得られ、かつより広い視野が確保でき、鉗子での精緻な動きで手術を行うことが出来ます。現在では、腎癌の手術にも適応が広がり、当科でも腎部分切除術に関してはロボットによる手術が主流となっており、全国でも有数の手術件数です。2019年からは、膀胱がんの全摘除術も始まりました。県内外からダヴィンチによる手術見学を受け入れて、術式の普及に貢献しています。
当科では腹腔鏡技術認定医の常勤医がおり、腎臓癌、副腎腫瘍、前立腺癌、膀胱癌などの手術をより高度な技術で安心して受けることができます。
また、当科の腹腔鏡手術による在院日数は、全国有数の短さです。手術によるトラブルや術後の合併症の少なさを反映しています。
前立腺肥大症に関しては、従来の電気メスを用いた経尿道的前立腺切除術(TURP)ではなく、レーザーを用いた経尿道的前立腺核出術(HoLEP)という術式となって出血量が少ないものになっています。条件次第では、WAVE療法は日帰りでの施行も可能です。
膀胱癌に対する経尿道的手術も、鹿児島県内で初めて、PDDシステムを導入しました。
PDDシステムとは、従来の白色光だけではなく、特殊な薬剤と機器を用いて膀胱癌を光らせて切除するシステムです。これを用いることで、癌の取り残しが減ることが報告されています。
尿路結石に対しては、入院での治療はもちろん、体外衝撃波による日帰り手術も可能です。
外来は午後1時までの受付で、月曜日は初診のみ、火曜日・水曜日・木曜日・金曜日は初診・再診となっています。外来担当医は手術 ・急患対応などの都合で、当日変更になる場合がございますのでご了承ください。 また、当科では入院患者さんの透析加療を行っており、外来での通院維持透析は行っておりませんのでご了承ください。
毎月第1・3水曜日は小児泌尿器科外来も行っております。子供さんの泌尿器疾患を専門にした外来です。完全予約制で初診の方は他病院からの紹介状が必要です。尿道下裂や停留精巣、膀胱尿管新吻合などの手術も行っております。
泌尿器科ではチーム医療の目標を掲げ、毎日外来・入院診療に取り組んでいます。医師6名と看護師その他医療従事者が、情報共有を図り的確な役割分担とスムースな連携をとり、患者さんの多様なニーズに応えることで、患者さんにとってよりよい医療を実現することを心がけております。
主な疾患
腎泌尿器関連疾患全般 (腫瘍、結石、感染症、先天異常、腎不全など)
主な治療法
前立腺肥大症の日帰り手術(経尿道的水蒸気治療)
前立腺肥大症への新たな取り組みとして、当院では水蒸気治療(Water Vapor Energy Therapy, WAVE治療)を用いるRezum system(レジュームシステム)を、2023年7月に鹿児島県で初めて導入しました。現在では、週に1件程度の頻度で安全に施行出来ています。WAVE治療は従来の手術と比較して、「低侵襲」で「合併症の少ない」治療法です。従来の核出術やレーザー治療などの経尿道的手術と同様に、薬物療法が奏功しない前立腺肥大症患者さんが対象となりますが、全身状態が不良なため合併症リスクの高い症例や、高齢もしくは認知機能障害によって、術後せん妄や身体機能低下のリスクが高い症例にも適応可能です。日本では、2022年9月に保険適応となった新しい前立腺肥大治療です。
本システムでは、肥大した前立腺肥大組織を減らすため、デリバリーデバイス先端部から、103℃の水蒸気が前立腺内に9秒間放出され、対流熱によって前立腺組織を約70℃に加熱することで組織壊死を起こします。治療した領域は比較的早期に吸収され、その後肥大した前立腺組織が徐々に退縮して尿道の圧迫が軽減される治療です。術後5年経過時点においても効果は安定しており再手術率は低く(4~5%)、また従来の手術に比べて性機能が維持されることが示されています。手術時間は、3~10分程度と、これまでの術式と比較して手術時間が圧倒的に短い低侵襲治療です。患者さんによって差がありますが、術後1〜3ヶ月程度で効果が発揮されます。当院では負担の少ない局所麻酔のため外来での日帰り手術、もしくは1~2泊の入院で行っています。(日帰り手術では、尿道カテーテルを留置したままでご帰宅いただきます。尿道カテーテルは、様々な条件によりますが術前にカテーテルが留置されていない患者は約1週間、術前より尿閉状態でカテーテルが留置されていた患者は約1カ月後の外来再来時に抜去します。)日帰り手術の場合、窓口での支払い額は、3割負担の方で約15万円、2割負担の方で約10万円、1割負担の方で約5万円となります。
なお、他の経尿道的手術(ホルミウムヤグレーザー前立腺核出術等)との使い分け詳細は、是非担当医にご質問ください。
小児泌尿器科(毎月第1週・第3週水曜日、午後2時~4時:要予約/要紹介状)
尿路ストーマ外来(毎月第3週木曜日、午後1時30分より:要予約)
主な(手術室で行った)手術件数を表に示します。
平成29年度年の年間手術症件数は約676件(体外衝撃波結石破砕、ステント留置、腎瘻造設除く)。
そのうち、ロボットでの手術は年間約97件でした。
| 経尿道的膀胱悪性腫瘍手術(TURBT) | 119件 |
|---|---|
| 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 (腎部分切除も含む) |
93件 |
| ロボット支援腹腔鏡下根治的前立腺摘除術 | 89件 |
| 経尿道的前立腺核出術(HoLEP) | 49件 |
| 経尿道的尿路結石除去術 | 49件 |
| 腹腔鏡下仙骨腟固定術術 | 27件 |
| 腹腔鏡下膀胱悪性腫瘍手術 | 19件 |
| 精索捻転手術 | 15件 |
| 経皮的尿路結石除去術(PNL) | 11件 |
| 膀胱結石摘出術 | 11件 |
| 腹腔鏡下副腎摘出術 | 9件 |
| ロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術 | 8件 |
| 内シャント設置術 | 7件 |
| 腹腔鏡下腎盂形成術 | 6件 |
| 停留精巣固定術 | 5件 |
| 陰のう水腫手術 | 5件 |
| 腹腔鏡下尿膜管摘出術 | 3件 |
| 尿道下裂形成手術 | 2件 |
| その他の手術 | 143件 |
| 合計 | 676件 |
| 前立腺癌放射線治療 | 49件 |
|---|
| 氏名 | プロフィール |
|---|---|
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部長 |
認定医・専門等資格
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科長 |
認定医・専門等資格
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医長 |
認定医・専門等資格
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医師 |
認定医・専門等資格
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才田 幸一郎 |
認定医・専門等資格
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医員 |
認定医・専門等資格
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医員 |
認定医・専門等資格
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嘱託医 |
認定医・専門等資格
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嘱託医 |
認定医・専門等資格
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外来は月曜日から金曜日まで連日行っています。再診日には40~60名の受診者がありエコー検査や尿路造影、CT、MRIなどの画像検査、内視鏡検査、尿流動態検査、前立腺生検などで診断を行った上で治療を行っています。朝7:00から病棟回診を行い検査結果の確認や病態把握に努めています。血液透析も担当しています。入院患者の維持透析のほか急性腎不全や薬物中毒などに対する緊急血液浄化にも対応しています。
手術は年間約1000例程で、主な手術としてロボット支援手術、腹腔鏡手術、膀胱癌手術、前立腺肥大症手術、経尿道的尿路結石手術、小児手術、シャント手術など計50種類以上の術式を取り入れています。
現在、スタッフは指導医4名、医師2名、嘱託医2名の8名です。朝早くから遅くまで大変ですが十分な指導のもとに楽しくかつ充実した臨床研修が出来ると思います。