診療科・部門・センターのご紹介

当院救命救急センターにおける初療の中心として、各専門診療科と協力し、多発外傷、重症中毒、全身熱傷、四肢切断、虚血性心疾患、脳血管疾患、小児救急、産科救急、周産期救急など幅広い分野の重症救急患者に対して24時間体制で高度な救急医療を提供しています。
救急患者に対し当科にて初療を行いながら診断を行い、各専門診療科と協力し迅速に治療に当たります。心肺停止で搬送された際に必要に応じてPCPSの導入、蘇生後の低体温療法を行います。2015年5月に新病院移転後は、救命救急センター内に緊急手術に対応できる手術室を拡充しました。特に重症外傷では状況に応じて緊急開胸/緊急開腹術、緊急開頭穿頭/開頭減圧術に対応ができます。
初療後の集中治療にも力を入れています。特に重症外傷や急性期疾患(心肺停止後、敗血症、中毒、熱傷など)では状態を安定化させ、適した時期に根治的治療ができるように各専門診療科との調節を行います。急性腎障害に対してはCHDFなどを用いた集中治療を行っています。2015年7月より集中治療部が立ち上がり、当科も連携しながら重症患者の治療にあたっています。病院前診療にも積極的に関わります。当院は鹿児島県ドクターヘリ事業の基地病院、鹿児島市ドクターカー事業の基地病院であり、ドクターヘリは特別な訓練を受けた医師・看護師が要請に応じて出動し、現場での迅速な医療活動や重症患者の施設間搬送などを担いドクターカーは医師・看護師及び高度救急隊員3名の計5名で現場で救急医療活動を行い、迅速な医療提供を心がけています。
また災害医療に関しても当院は「基幹災害医療センター」、「DMAT指定病院」としての役割があります。地震・火災・津波・テロなどの大規模災害発生時に傷病者を受け入れる病院である災害拠点病院は鹿児島県内には14ヵ所ありますが、当院は「基幹災害医療センター」であり、これらを統括する責務があります。またDMAT(災害医療支援チーム)指定病院であり、現在DMATを3チーム有しています。年に数回開かれている訓練も行い、各県内のDMAT指定病院とも日々連携を強化しています。また、院内の災害対策、訓練に関しても積極的に行っています。
他にも当院をはじめ県内各地の臨床研修指定病院からの研修医や、県内各地から医療従事者、学生の臨床実習を受け入れ、救命救急士に対する病院実習も行っています。臨床を通じて、また座学やOJTを通じて救急医学に対する教育を行っています。
<疾患>
多発外傷、敗血症、重症中毒、全身熱傷、四肢切断、虚血性心疾患、脳血管疾患、小児救急(小児救急拠点病院)、産科・周産期救急(主に成育医療センター)など
<治療>
多発外傷での蘇生室緊急開胸/緊急開腹(ERT/ERL)、IABO(大動脈内バルーン遮断)
開頭/穿頭血腫除去術、脳圧測定(ICPモニター)、大量出血に対する緊急輸血
急性腎障害・急性中毒に対する急性血液浄化(CHDF)、敗血症に対するエンドトキシン吸着
補助循環(IABP、PCPS、ECMO)
| 役 職 | 氏 名 | 認定医・専門等資格名 |
|---|---|---|
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救急科 部長 (救命救急センター |
吉原 秀明 |
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救急科 科長 (救命救急センター |
髙間 辰雄 |
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| 救急科 科長 | 大西 広一 |
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| 救急科 科長 | 上村 吉生 |
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| 救急科 医師 | 伊福 達成 |
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| 救急科 医師 | 山尾 幸平 |
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| 救急科 医師 | 奥田 龍一郎 |
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| 救急科 医師 | 嶽﨑 佑介 |
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| 救急科 医員 | 米澤 智子 |
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| 救急科 医員 | 井田 俊太郎 |
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| 救急科 医員 | 中村 茂宏 | |
| 救急科 医員 | 町田 崇 | |
| 救急科 医員 | 森 竜 | |
| 救急科 医員 | 萬福 歩夢 | |
| 救急科 医員 | 生駒 彩夏 | |
| 救急科 医員 | 徳重 愛子 | |
| 嘱託医(院外) | 上田 剛 | |
| 嘱託医(院外) | 覚本 雅也 | |
| 嘱託医(院外) | 井上 尊文 | |
| 嘱託医(院外) | 福留 啓吾 | |
| 嘱託医(院外) | 下野 謙慎 | |
| 嘱託医(院外) | 佐藤 満仁 | |
| 嘱託医(院外) | 坂元 健一 | |
| 嘱託医(院外) | 江口 智洋 | |
| 嘱託医(院外) | 勝江 達治 | |
| 嘱託医(院外) | 平瀬 雄規 | |
| 嘱託医(院外) | 濱 義明 | |
| 嘱託医(院外) | 山根木 美香 | |
| 嘱託医(院外) | 野口 航 | |
| 嘱託医(院外) | 岩永 千尋 | |
| 嘱託医(院外) | 大川 大輔 | |
| 嘱託医(院外) | 益田 大夢 | |
| 嘱託医(院外) | 渋谷 謙一 | |
| 嘱託医(院外) | 野間口 一輝 | |
| 嘱託医(院外) | 安武 祐貴 | |
| 嘱託医(院外) | 梶原 伸介 | |
| 嘱託医(院外) | 川上 翔平 | |
| 嘱託医(院外) | 平田 悠哉 | |
| 嘱託医(院外) | 瀬尾 浩希 | |
| 嘱託医(院外) | 大平 将敬 | |
| 嘱託医(院外) | 坪内 大樹 | |
| 嘱託医(院外) | 相良 滉太 | |
| 嘱託医(院外) | 木許 広太郎 | |
| 嘱託医(院外) | 改田 祐紀 | |
| 嘱託医(院外) | 中尾 康介 | |
| 嘱託医(院外) | 中馬 直人 | |
| 嘱託医(院外) | 市川 碧衣 | |
| 嘱託医(院外) | 板谷 大地 |
当院救急科は救急科専門研修プログラムの基幹病院として、若手救急医の育成に取り組んでいます。救命救急センターとしての30年の歴史があり、地域の重症患者の多くが搬送される環境で救急外来では様々な病態、急性期治療を経験できます。集中治療部との連携は良好で、当科に所属しながら集中治療医としての資格を取得する若手医師もいます。病院前救急診療としてドクターヘリ、ドクターカーの基地病院としての役割も担っています。これらの事業には専攻医にも積極的に参加できる機会を設けており、ドクターヘリ、ドクターカーともに全国有数の活動実績があることから十分な経験を積むことが可能です。災害医療では、当院は鹿児島県の中核を担う県内唯一の基幹災害拠点病院であり、DMAT指定医療機関としても災害派遣の実績を有しています。また、鹿児島市立病院救急科専門研修プログラムでは県内、県外の連携病院・関連病院を数多く有しており、鹿児島県の地域医療に接したり、他県の救命救急センターでの研修の機会も設けることが可能です。自分のワークライフバランスをしっかり維持しつつ、若手医師の希望に応じて、効率よく様々な研修の機会を設定することが可能なのが当科の強みだと自負しています。我々は、救急医としてトップクラスの若手医師育成を目指しています。救急医としてすべての領域の教育環境が整備されている当院で研修してみませんか?